『
NY心霊捜査官』
ジェリー・ブラッカイマーの製作だけありキャストやスタッフがしっかりしている印象を受ける。
部分的に実話が基になっているとはいえ、どうしても嘘くさい世界を描くから細部や演技力は作品を左右する。
NY市警のラルフ・サーキは他人と違って<やたらと勘が鋭い>。
それのおかげで人並み外れた捜査をして功績をあげてきた。
だが、その霊感の強さは未知のものをも引き寄せてしまう。
いわばエクソシストものだが、論理的に証拠を積み重ね事件を解決する警官がオカルト相手に奮闘するのは何とも不思議な感じ。かつてジャンキーだった神父との関係も立体的でユニーク。
ただ…
<別世界>への扉とドアーズの曲のコラボはいかにも斬新だが、作品自体を別世界に運んではいまいか。(笑)
心霊…というからにはもっとスピリチュアルで美しい映像かと思いきや、かなりグロいシーンもあるので苦手な人は要注意。
犯行の中心人物たちの謎が米国批判になっていたり社会派の側面も匂わす。
ミステリーやお化け屋敷テーストなど豪華ワンプレート盛りが楽しめる。(“栄養”は偏っているが…)
サーキ役のエリック・バナ以外にあまりなじみの俳優がいないのはリアリティを出すのに一役買っている。繰り返しになるが、本当にメイクやセットなど細部の作りこみやライティング・カメラワークなどがよくできているのが映画の格をあげていると思う。
キャストの中では神父のエドガー・ラミレスが目を引く。
しかし、実際にはどういう風に調書を書いたのか気になる。
“真実”をそのまま書いて受理されたのだろうか?
そちらの方がよほどミステリアス…。

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