『
プロミスト・ランド』
日本も他人事ではないエネルギー問題。
とりわけアメリカは日本よりも省エネが遅れていて、エネルギー大量消費国の一つ。
エネルギー確保は国策であるが、ちょっと前にシェールガスで革命とまで言われたほどの熱気が米国を駆け抜けた。しかし、単純に手放しで喜べないデータも報告されている。
はたして人は<目先の金>と<環境保護>のどちらを選ぶのか。
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』製作のチームであったマット・デイモンとガス・ヴァン・サントが三度タッグを組んで贈る社会派ドラマ。
個人的にガス・ヴァン・サントとは相性がイマイチよくないが、これは分かりやすかった。
分かりやすいのが良い悪いは別として、いつものガス・ヴァン・サント監督とは少し違う印象…。
そう思ったら脚本はマット・デイモンが書いている(出演を兼ねるジョン・クラシンスキーと共同)。
掘削にまつわる環境問題の真偽のほどはよく知らないが、ここに環境問題意識の強いマットがメスを入れる。
マット演じるエネルギー会社のセールスマン<スティーヴ>は田舎を根気よく回って、したたかな地方の権力者などとも駆け引きし切り崩すヤリ手の社員。
ここぞと登場する環境保護団体も厄介だが、とりわけ鋭い指摘をするのは老獪な教師(ハル・ホルブルック)。まるでヨーダのよーだ。(笑)
問題解決にはスティーヴの出自が絡んでいて、葛藤するシーンで下す判断は自然な流れ。
話の構成は定番ともいえる手堅い筋運びで、チームの力量を感じる。
言ってみればアメリカの良心とか正義とかという部分が描き出されていると思うが、その一方で
大会社のインチキは伝わるものの、これが決定的な<証拠>というには弱い気もする。
失いかけた自分を取り戻すというのは、ともすれば社会問題の大きさに比べ小さくなっているかもしれない。(解決するのは自分の問題で、地域の問題とは思えない…。)
最初から
映画の意図が透けて感じるのも弱い印象を残す。
ただアメリカの農業地帯を捉えた撮影は(特に俯瞰ショット)見事なので、観客の深層心理に働きかけるには十分だろう。
試写会@新宿明治安田生命ホール
8月22日より公開
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ところで、12日の朝から映画ファンの間ではこのニュースで持ち切りだったようだが、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でチームの一員だったロビン・ウィリアムズが他界した。
町山智浩のTBSラジオ「たまむすび」では予定の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』から題材が変更になったくらい。
『ガープの世界』や『フィッシャー・キング』『ジュマンジ』『ナイト・ミュージアム』など親しんだ作品も数多いが、案外と代表作と言われるようなモノを見逃している。
『グッドモーニング, ベトナム』『いまを生きる』あたりはキチンと見たいな。
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