『フリー・フォール』@
第23回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭
ドイツ版『ブロークバック・マウンテン』との呼び声も高いと聞く。
保守的な仕事につき、暖かな家庭を持ち特別問題が見えない点、周囲の差別的言動など確かに重なる気がした。…というよりも間違いなく意識しているだろう。
マルクは警官のキャリアも順調で、出産間近の恋人ベッティーナと両親の近所に住み誰もが羨む生活だが、警官のトレーニング・キャンプでカイと出会い様子が変わる。
思いもしなかった自分の一面に気がついたからだ。
二人が仲好くランニングする森のシーンは神秘性と美しさが同居しているようだ。
抑圧された環境がなせるのか、極限状況下を共有するから共感しあうのかわからないが、軍隊などでも同性愛者は案外多いと聞く。
もちろん、身籠った恋人や社会通念からいっても不貞は許される行為ではないが、人の心は法律や約束事では縛れない。
激しくもはかない二人の関係は“恋人”になってから本音を吐露する二人のスタンスの違いが行き先を暗示している。
描かれる三角関係はありがちなパターンだが、
タイトルの意味は自由落下してゆくというより<自由への落下>と取ってみたい。
三角関係は当該の三人の問題だが、彼らを取り巻く扱いの酷さは社会問題。
法の番人でもある警官は誰を何から守るのだろう…。
男女の不倫なら違ったはず。これが差別でなくてなんであろうか。
ラストシーンに主人公の決意と愛情の深さを感じる。
今回は以上4本の鑑賞。
内訳はゲイ映画が3本とレズビアン映画が1本…。
もう少しバランス(?)取ればよかったかなぁ。
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