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2014年07月19日23:29

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『湖の見知らぬ男』@第23回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭

『湖の見知らぬ男』@第23回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭

 無修正で映画が見られることの正当性を感じた。
もしも一般上映だったら、正しい形では理解できないであろう。
それにしてもあちらの役者さんは本当に偉いと思う。(汗)

 ♪静かな湖畔の森の影から…とは輪唱で良く歌われる歌だが、この映画で出てくるのはカッコウでもフクロウでもなくゲイの人たち。
しかも、静かな湖畔に似つかわしくない生臭い殺人事件が起きる。
生臭さと生臭さ(笑)が入りまじり、何とも言えない官能ミステリーが繰り広げられる。

 ハッテン場に集まるゲイたちの目つきからハンターの鋭さが感じられる。
ただ自分の好みを求め、なめまわす視線に嫉妬と渇望が入りまじり、その熱気にやられる。
火照った体を冷ますためか湖でのひと泳ぎもクールダウンとはいかない。

 自分の愛する人が犯罪に加担していたら…、果たして人は正義と感情とどちらを優先するのか。
湖底に住んでいると噂される怪物のようなナマズの存在も底知れぬ不気味さや不可解さを匂わせている。どこまで行っても不透明な人間の奥底に潜む狂気を描いているのだろうか。
犯人の動機があっけなくてにわかに信じがたいが、それを曖昧さの余韻を残すあたりはフランス映画らしい気もした。

 心の迷いを投影した迷路のような森、正義と悪を映し出したような光と影、関係性を表す人と人との距離感…何気ない撮影や編集に潜む意味にうならされる。
フランス人監督アラン・ギロディーの描く本作はカンヌの『ある視点』部門で監督賞を受賞。
長回しと自然光で構成された衝撃的な作品であることは間違いない。
コミカルさが程よい距離感を感じさせる。

フォト


 ユーロスペースでの上映は終わったけど、「海の日」にスパイラスホールで上映を残している。
(チケットは残っているかな…?)
海の日に湖の映画かぁ…、スパイラルホールというネーミングも微妙だな。(笑)
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