『滝を見にいく』@
カリコレ2014
当初、カリコレ2014の予定表では作品名が伏せられていて「シークレット」とだけあった。
上映の10日くらい前に発表があり、運よく席が取れたので11月の一般公開に先駆けて鑑賞。
『南極料理人』『キツツキと雨』『横道世之介』などで知られる沖田修一監督の小品。
元々の企画は40歳以上の新人俳優で製作したら面白いかも…というワークショップから始まったという。
スター不在で規模もこれまでの作品と比べてもかなり小さい。
筋書きは“幻の滝”を見にいくバスツアーで乗り合わせたおばちゃんたち7人の冒険譚。
あろうことかガイドが道に迷い、おばちゃんたちは思わぬサバイバルをしなければならなくなるといったもの。
ぶつかり合って一つになるというのは定番の筋書だが、
出演のおばちゃんたちが全員オーディションによる(ほぼ)素人というのがハラハラさせる。(笑)
新潟・妙高市で11日くらいのロケだったと聞く。
いかにも
おばちゃんにありそうな<あるある行動>ととぼけたユーモラスさにクスッと笑いながら次第に親近感を覚えてゆく。作り物じゃない味が出てるなぁ。
訳あり人生のおばちゃんたちが当人の特技を生かしつつサバイバルするのは、彼女たちの実生活と重なる思いがする。
監督の小ネタを織り込んだ脚本を楽しそうに書く姿が目に浮かぶ。
しかし、一番大切な最後の決め台詞をよりによって一番の素人に言わせるあたりはチャレンジャーだよ、沖田監督。(笑)
カタルシス的にどうなのかと問われたら、中途半端と答えるかも。
だが、ムリして壮大にしないし、ムリに上手い芝居をさせようとしない点など“平凡の凄み”みたいなところは良く出ていたと思う。
ラストショットはナイスアングル!
余談になるが、カメラマンは芦澤明子でこの撮影の前の仕事が『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』だというからなんだかおかしい。
上映後には沖田修一監督とガイド役で出演の黒田大輔さんのトークがあった。
真面目そうで腰が低そうな感じだが、その実 芯が強く自信家ではないか?
もっとも表現者はそれくらいじゃないと務まらないだろう。
今回のカリコレ鑑賞作品はこれでおしまい。
本当は今晩のクロージング作品『メビウス』も見たかったのだが、チケットが取れなかった…。
2日前から受け付けているのだが、この劇場はネット予約はできず劇場窓口で直接受け付けのため仕事を終えるのを待って出かけたのだ。
公式Twitterアカウントでは、まだ少し残っていたのだが、ちょうど劇場に到着したころに売り切れ…。orz
切ない、なんかいろいろ切なかった。
一人枕を濡らした夜でした。(12月の一般公開を待ちます)
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