『
X-MEN:フューチャー&パスト』
X-MENシリーズのカナメはウルヴァリンなんだろう。
彼さえしっかりしていれば、過去でも未来でも世界観の統一は保てる。
まさにそれを証明した作品になったのではないか。
初期三部作を受け継ぐ形で、時間をさかのぼった『ファースト・ジェネレーション』。
本作はその両方をつないだ贅沢なキャスティングでも話題である。
ある種のタイムトラベルものではあるが、なるほどユニークな<つながり方>。
人生、過去において「馬鹿なことをしたなぁ」と…のちに思うことがあっても取り返しがつかない。
もしも未来から事情通が諫言しに来たとしても素直に受け止めることはできまい。
価値観の違うものをいかに説得するか、しかもそれが難攻不落の相手となれば、面白くならないはずはない。
ミュータントとして特殊能力があっても、精神的には人間と変わらない彼ら。
だからこそ葛藤する姿に共感できるのではないだろうか。
タイムトラベル出来るのがウルヴァリンという縛りも説得力があるし、また効果的である。
ヒュー・ジャックマンの見事な肉体美も必見ポイントだが、一番は
ハイスピードカメラによるクイックシルバーのシーンか。ジム・クロウチ の "Time in a Bottle"が激渋。
もちろんこの曲は時間について書かれたものではあるが、一方でジム・クロウチは30歳という若さで他界したことでも知られる。なんだかクイックシルバーの生きざま(?)をダブらせているようにも思えてならない。
脱線したが、特殊なタイムトラベルとクイックシルバーの能力があれば大半は解決しそうな気がするが、ハリウッドの俊英は更なるハードルを作り上げてくるんだろうな。(笑)
正直、監督にブライアン・シンガーがまた戻ってくるとは予想していなかった。
マシュー・ヴォーンが監督した『ファースト・ジェネレーション』の出来が切れ味良かっただけに少し<パスト>になった印象も否めない。さながら
マシューがカミソリなら、ブライアン・シンガーはナタの切れ味か。
政治はショーのようであるとでも言いたげな“演出効果”には思わずニンマリ。

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