『
メトロ42』
ロシア発のディザスター・パニック映画。
『ポセイドン・アドベンチャー』『スピード』『サブウェイ123』『フラッド』などなどハリウッドにパニック映画やサブウェイを題材にしたアクション映画は少なくない。しかしここでは、かつての冷戦の敵国に負けじと国家の威信をかけ(?)、ハリウッド映画に肉薄する迫力アクションが見られる。芝居が少し硬いところも感じるが、娯楽映画としては十分楽しめると思う。
筋は説明するまでもない。
無計画な工事ゆえの地盤沈下、老朽化した設備、杜撰な管理体制や現場の指摘を蔑ろにしたための被害拡大、不都合な真実の情報操作など、お約束の展開が待ち受ける。
どこの国にでも起こりうる災害なので、我が事として受け入れることも大切だろうが、こと「ロシア」だけに説得力が高く感じると言っては言い過ぎだろうか。(笑)
地下鉄の水没事故からの脱出劇を軸にし、たまたま乗り合わせた人々の群像劇。医師の家族と、その医師の妻の不倫相手との反目。地下鉄マニアの若者の恋など複数の人間ドラマが描かれる。
敵同士が乗り合わせる呉越同舟ならぬ呉越同車両は興味深いシチュエーション。
リアルサイズで作られたという巨大地下鉄セットの迫力や重量感は模型やCGでは中々出せまい。
加えて<ノー編集>を見せつけるカメラワークも中々のモノ。
パニック映画であるが、どこか大らかであまり洗練されていないのもロシアらしくて、ゴツゴツした手触りは新鮮かもしれない。
ログインしてコメントを確認・投稿する