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2014年05月30日00:16

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『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』

『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』

 『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス監督によるタイムトラベル・ファンタジー。
タイムトラベルものといえば『ドラえもん』から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『バタフライ・エフェクト』まで様々ある。作りやすい反面、特色を出すのは苦労しそう…。

 イギリス南西部に住む“ある一家”には秘密があり、その家庭で生まれた男子はタイムトラベルの能力を有しているということ。
ただし、条件がある。自分の記憶の時間帯にしか行けない。
記憶の中へ移動なんて、特殊能力がない人でも(頭の中では)自由に行っていることだが、実際に肉体が飛んで<忘れたい記憶>を<愛すべき記憶>で上書きすることが可能になる。(笑)

 タイムトラベルネタとしてはありがちな発想で、最初に思いつくのは気に入った女性を口説き落とすために「力を使う」のだ。
わかりやすいが情けない。でも、その気持ちは理解できる。(笑)

 しかし、ここでもバタフライ・エフェクトは表れ、安易な気持ちで使ったしっぺ返しが待っている。
通常なら、何度でも過去を上書きできるとなれば、人物の成長にはつながりにくいと思うかもしれないけど、安易な近道はない。
誰かを助けることが、他の誰かを困らせる。究極の選択に迫られ、真の解決には“やり直し”は効かず地道な努力しかないと成長する点は大いに共感が持てる。

 特殊能力の<なぜ>や理論的な突っ込みはほとんど無意味で、SFというより魔法に近い。その辺で目くじらを立てる人には向かないかな。(幾分、伏線的には消化不良の部分は残る。)

 英国映画で、メインキャストも英国系がそろっている。
頼りないが試練を経て成長する青年ティムをアイルランド出身のドーナル・グリーソンが演じ、見初められた彼女メアリーをレイチェル・マクアダムスが愛らしく体現。
そして目を引くのは、青年の父親を演じるビル・ナイかな。飄々とした立ち振る舞いがカッコよい。

 失われる<愛おしい時間>をいたずらに<延命>するよりも限られた時を大切にしようという意図は伝わる。

フォト


 英国公開から一年後の9月27日公開予定…。
…で監督のリチャード・カーティスは本作で引退宣言しているらしい。
誰か能力のある人が過去に戻って説得しないかな。ふらふら

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