『
あの娘、早くババアになればいいのに』
チェリーボーイのアイドルオタクの男が娘をアイドルに育てる!
どうしようもなく痛い設定だが、作り方次第では面白い作品ができた気がするのだが…。
自他ともに認めるアイドルオタクの平田がひょんなことから女児(0歳児)を育てることになり、自身の趣味と実益を兼ねて(?)アイドルにすべく奮闘する話。
低予算映画の中でもかなり厳しい予算で作られたであろうことは容易に推察が付く。
しかし、脚本の出来や演技力はそれとは関係ないようにも思うのだが、どうだろう?
赤ん坊時代から一気に17年後に進むのだが、
とりあえず平田と“娘”アンナが過ごしたであろう17年間の生活が感じられない。
二人きりの家庭だったはずなのだから、様々な出来事があったはず。
いくら荒唐無稽なコメディであっても、バックボーンに手抜きをしているのは薄っぺらくするだけだと思う。
冒頭、話の入り方は(やや強引とはいえ)手際よくまとめていたので期待を持った。
しかし、説明口調のセリフと展開、オーバーすぎる表現は好みではない。
また、間の取り方にも疑問を感じる。
私には登場人物が信用できないのだ。
親の一存で娘をアイドルに育て上げるという行為は、ある種“マッドサイエンティストと被検体”の関係で、人間性を無視していたのに<人間だった>ことに気が付くという「反省と成長」が描かれるのかと思っていた。
この意味では普遍性のあるテーマに思えるが、平田にはその願望自体が中途半端なので弱い。
本気でアイドルに育てるだけの情熱があったなら、<あの程度>でグラつきはしないだろう。
それもあって平田という人物に共感しづらい。
謎の不思議ちゃん(?)もどうかと思うが、もっと突き抜けていたら違っていたかも知れない。
ただ、面白いシーンが全くなかったわけではない。
襖を閉めるシーンには笑ったし、当初はドン引きした学友の清水くんにも笑わせられる瞬間はあった。
しかし、
“あの人”英語なの!?(苦笑)
6月7日よりテアトル新宿にて2週間限定レイトショー公開
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