『南部のささやかな商売』@
イタリア映画祭2014
人生の示唆を含み、愛すべき人たちの愉快な群像コメディ。
神父だったコンスタンティーノは恋を知ったため、還俗し家族のもとに帰ってくる。
恥ずべきことと思う母親からは同居を拒まれ、今は使っていない廃墟と化した灯台に住まうことになる。
次から次へと起きるアクシデントや珍客の訪問に笑いが絶えない。
神父をやめたことを知らない者たちとのチグハグなやり取り(浮気の懺悔とか)は定番ネタだけど楽しめる。
そこで灯台を修復しながら自分たちの壊れた人生をも修復してゆくさまがコミカルなタッチで描かれるといったもの。
主演・監督を務めるロッコ・パパレオにとって長編2作目ということらしい。
共同脚本家と時間をかけて練ったというだけあり、伏線の張り方などに面白味がある。
特にワケあり登場人物たちのこんがらがった関係に緊張感が高まるが、上手い落としどころを見つけたなぁ…とほくそ笑む。
元神父という設定は、貧しいもの・差別されているものなどアウトサイダーやドロップアウトしたものへの不当な待遇をすることの神への皮肉が込められているのだろうか。
光で導く<灯台>が舞台であることの意味は言うまでもない。
南部が舞台というのは日本人にはピンと来ないが、どこかノンビリしていて緩いこともあり、有能な実業家や企業家のイメージとはかけ離れているようだ。その意味でも効果的な設定なのかもしれない。
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