イタリア映画祭、後半戦。
ま、休み休み(?)になると思いますが…記録として記しておきます。
『初雪』@
イタリア映画祭2014
困っている人を助けたいと思う気持ちは自然なことかもしれない。
まして当人に責任がなく、祖国では命の保証がないなら。
トーゴ出身の青年ダニはリビア内戦の影響で、妻ライラと命からがらイタリアに逃げ延びる。
しかし、運悪く身重だった妻は赤ん坊を生み落すと亡くなってしまう。
その赤ん坊の顔つきに亡くなった妻が重なって見えて、自責の念にとらわれるダニの心は晴れることはない。
難民申請を待つ間、ダニは北イタリアの小さな村で暮らす。養蜂をしながら山小屋で暮らすピエトロと懇意になり、孫のミケーレとも知り合うこととなる。
ミケーレは父親がおらず、そのことで母につらく当たる。ここには隠された秘密がある。
ミケーレには陽気な叔父がいて、ダニはその叔父とマダガスカルに理想の地を夢想する。
その実現の日が訪れることはあるのか。
アンドレア・セグレ監督の『ある海辺の詩人−小さなヴェニスで−』に続く第2作。
前作同様に
やむに已まれぬ事情でイタリアに来た外国人の姿を通して、過去と向き合い未来に向けて踏み出す大切さを訴える。
父と子の関係に焦点を当てたドラマで、ダニのおかれた難しさと現実の側面で葛藤する姿に賛否あるだろう。
どれほど現実が厳しくつらくとも、過去と対峙しなければ希望となる未来は訪れない。
分かっていてもことは容易ではない。
祖父の語る養蜂の秘密と家族の問題とがさりげなくリンクする脚本。
アルプスの美しい風景とともにわずかにのぞかせる兆しに未来を信じたい。
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