『
ロボコップ』(2014)
リブート・リメイクはここにも飛び火か?
それでもおかしなサブタイトルをつけなかったのは評価する。(笑)
1987年にオランダの鬼才ポール・ヴァーホーヴェンを一躍時の人にした『ロボコップ』が装いも新たにお目見え、21世紀を感じさせるダークな色合いとともに…。
正統派ヒーローものと言うよりは、グロシーンで物議をかもした魁だった(?)87年版『ロボコップ』。
オリジナルの<俺は人間か、機械か?>という自己のアイデンティティに葛藤するところは残して、新しい話を展開。
無骨なデザインだったオリジナルと比べ、随分スタイリッシュでスマートになった。
黒いスーツでバイクにまたがるあたりは別のヒーローもののようだ。あとはマントをつければ出来上がり?
そういえば傍らにはマイケル・キートンの姿も…。(笑)
…とまぁ冗談はさておき、元来シルバー色だったボディが黒に変更になるのだが、一般的に<黒い色>の意味するところは本作にも適応され、いわば<自分を失った体>の暗喩ともなっている。
いまやロボットが戦場で活躍することは空想物語ではなく、グーグルが購入したというキモカワなBoston Dynamicsの馬などは知られているだろう。
冒頭で登場するノヴァック(サミュル・L・ジャクソン)という右翼丸出しのメディア王が<アメリカの狂気>を代弁しているが、このキャラクターはブラック・コメディと受け取ればいいのか?
他にも政治的な色合いをそこかしこに感じるが、ロボコップ自体が<あの国製>というのは、いまどきなのかな。(笑)
監督は『エリート・スクワッド』でベルリン映画祭で金熊賞を受賞したジョゼ・パジーリャ。
ドキュメンタリー出身で社会派の彼だからこそ、問題提起に終始し重苦しい作りにしたのか。
気になったのは
オリジナルで見せた<ルールを使った落ち>のアレンジ。
<仕事より家族愛が勝る>ということなのかも知れないが、どうにも“力技”に思える点が爽快感につながらず残念。主演のロボコップ役ジョエル・キナマンに感情移入しにくいのもマイナスか。
それでもオリジナルのテーマ曲には盛り上がるし、他にBGMで使用された
フォーカスの<悪魔の呪文(Hocus Pocus)>は大いに感激。
あ…中国製ってばらしちゃった。
(ライヴバージョンでお楽しみあれ)
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