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2014年02月18日01:33

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『17歳』

『17歳』

 冗談半分だろうが、<永遠の17歳>というフレーズを聞くことがある。
実に的を射た発言で、17歳は最強なのだ。

 邦題は原題『Jeune & Jolie(若く、美しく)』を具体的な劇中のヒロインの年齢に変えてきた、日本人なら南沙織の歌が思い起こされる人もいるかも知れない。
まさに誰もいない海で、二人の愛を確かめあったヒロインのイザベル。
17歳といえば、青春真っ只中の多感なころで、子どもから大人へ脱皮する時期。
「子ども以上、大人未満」という言葉がピッタリするころだろう。

 イザベルが初体験をきっかけに援助交際にハマっていく姿をミステリータッチで切り取ってみせるフランソワ・オゾン。
両親は再婚しているものの、取り立てて問題もなく比較的裕福な家庭に育ちながら、なぜ<そんな道>に進むのか?
彼女の心の謎と濡れ場が引き付ける。

 肉体的には成熟し、大人と同じように見えるが精神的にはまだ幼い17歳。
それを証明するかのように自分自身をもてあますイザベル。
自分でも制御できないのが17歳。最強だが、最狂でもあり、最凶なのだ。
監督はアンバランスで危ういことを極端に示すために“援交”という演出を選択したのか?

 きわどい濡れ場があるゆえR18 指定になっている。
つまり観客はすべて過ぎ去った若さをただただ羨望のまなざしで見るほかない。なんとも残酷なシチュエーション。(苦笑)

 冒頭からオゾン映画らしさが見られる。
覗き見や挑発的な若い女性とじれったく見守るだけの“年上”の女性という組み合わせは初めてではない。(オゾンの哲学なのだろうか。)
重要なのは最後のシーンだろうが、それとても明快に答えは見せているとは思えない。
その境界線(そもそも現実だったのかも含め)の曖昧さが、この監督らしいか。
イザベルの動機の謎はランボーの詩にすでにあらわされているように思う。

フォト


 イザベル役のマリーヌ・ヴァクトはこれが映画初出演だというが、リュディヴィーヌ・サニエ(『スイミング・プール』)、エルンスト・ウンハウアー(『危険なプロット』)と、オゾン監督の若い子を見抜くキャスティングセンスは信用できる。
マリーヌはモデル出身らしく、見事なプロポーションはなんとも魅力的。(はぁと)
これからの活躍も期待出来そうな女優だ。(たとえ年を重ねても…ね)ウインク

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