mixiユーザー(id:11939455)

2014年02月15日21:44

111 view

『エヴァの告白』

『エヴァの告白』

 人に裏切られた苦しみは人によってしか癒されまい。
わずかな希望を頼りに訪れた地で何を思ったのか…。

 日本では移民はなじみの薄い制度だけど、アメリカン・ドリームを夢見て貧しい国からの流入は自然なこと。第一次大戦後の混乱にあった欧州のそれは今と比較にならないか。
ポーランドからアメリカに住む叔母を頼りに移民してきた姉妹。
しかし、新天地では厳しい現実を突きつけられる。
宣教師が切り開いたアメリカは“ある意味”神の国なんだろうが、そこで敬虔なキリスト教徒である彼女にとっては<手段を選ばない生き方>は苦渋の決断だったろう。
それも生きるための方便と飲む込むしかないのか。

 実際に入国管理局に使用されたエリス島でのロケがリアリティに貢献していて、当事を思わせるセピア調の色彩も効果的。鏡を使ったショットが素敵。
聖書と照らし合わせると姉妹二人の名前は意味深で、なおかつ劇中のステージでエヴァが演じさせられる役柄が皮肉を感じさせる。窮地を救ってくれない神様に不満は持たなかったのか?(笑)

 ジェームズ・グレイ監督がオスカー女優マリオン・コティヤールに魅せられて<あて書き>したという。映画の形を借りた究極のラブレターといっても良いのかも。
受けてたつのはノミネート経験がある実力俳優のホアキン・フェニックスとジェレミー・レナー。
ともにマリオン演じるエヴァに惹かれる男性像を見せるが、ともに監督の分身なのか?
理想と現実の二人の男性こそ監督の葛藤に思えてならない。
とりわけホアキン演じるブルーノのリアリティこそより近い姿なのかもしれない。
その意味ではブルーノの情けなくも共感できる姿はしみじみ涙を誘う。涙

 しかし、出来事や心情には意外性が乏しく、淡々と進むのが印象を弱めているかも…。

フォト


 余談ですが、雪の14日に見ました。雪
アナウンスで「混雑していますので、隣のお席などに荷物を置かないように…」と言っていたが、実際はかなりガラガラだった。
TOHOの日なので、事前にかなり売れていたのだろうね。
私も「まさか雪にはなるまい」という甘い予測の元、ネット予約していなかったら行かなかったと思う。
この2週間、週末ごとに関東地方は大雪なので、娯楽施設は気温以上に寒々としていただろう。
(でもこればかりは仕方ない)

4 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2014年02月>
日 月 火 水 木 金 土
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728 

最近の日記