アンゲロプロスの最後の映画が、かなり遅れたとはいえ公開になった。
前作『エレニの旅』が2004年で、本作は2009年作。
一応、続きじゃないとしても<流れ>があるかと思い、事前におさらいしておこうと思ったが、時間がとれず『エレニの帰郷』を見ることに…。
しかし、まるで前作が思い出せない。
DVDは持っているので後で見返そう。
『
エレニの帰郷』
ギリシャが生んだ世界の巨匠テオ・アンゲロプロスの遺作。
20世紀三部作<トリロジア>の中篇に位置する云々…、なんてことはファンには承知のことだろう。
さほど鑑賞したアンゲロプロス作品はないが、これがベスト…とは思えない。それだけに最終章が見られないことが残念でならない。
(残された資料などからテオに近い人たちが三作目の完成に奔走しているなどとも聞くが、いずれにしろ当人によるものはこれが最後。)
前作『エレニの旅』と同じ名前の人物が登場しているものの続編ではない。
1950年代から20世紀の最後までの時間の中を行き来しつつ歴史の濁流に流された人々の別れと再会を描いている。
映画には二人のエレニが登場する。
イレーヌ・ジャコブが老けメイクで演じ分ける<かつてのエレナ>と孫の<これからのエレナ>。
過去から未来への橋渡し的な位置づけなのだろう。
劇中の映画監督を演じるウィレム・デフォーの名前が<A>なのはアンゲロプロス監督、その人であろうことは誰しも想像がつくに違いない。
他にもブルーノ・ガンツ、ミシェル・ピコリと重厚なキャストも魅力的。
なにより
ガンツ、ジャコブ、ピコリの三人が並んだショットの力強さは映画のハイライトのひとつである。
アンゲロプロス映画の特色といえば、ワンシーンワンショットの長回しや立ち込める霧、時空を超えて結びつく編集などがあげられるだろう。
もちろん本作でもそれは生きている。
詩情あふれる風景の美しさをあらわすとともに、すべてを描き込むことを嫌い、霧で隠し想像の余白を残す仕上がり。
彼の映画を特別なものにしているひとつは編集ではないか。
時間・空間の飛び方、組み合わせ方こそ独特のセンスが表れているように思える。
なので、冒頭の後継者による製作は似て非なるものにしかならない気がしているのだが…。
ブランデンブルグ門は未来へ続くゲートでもあるか。
語られることのない未来は霧の中…、それもまたアンゲロプロスらしいかと慰める。
*******************************
さて、まったく思い出せなかった『エレニの旅』をどこまで関連性があるかと思い探してみました。
開始5分…記憶にない。
かなりもうろくしたのかな?
開始30分、全然かすりもしない。
開始1時間…。「むぅ…」
2時間50分経過…終了。どうやら初めてみるようだ。(爆)













エレニの旅
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=11939455&id=304053
アンゲロプロスの映画はほとんどDVDで所有しているが、やはりロングショットが多いのでブルーレイが欲しくなるなぁ。
ログインしてコメントを確認・投稿する