mixiユーザー(id:11939455)

2014年01月26日01:10

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『The Purge』

『The Purge』

 無茶な<もしも…>の設定だが、もしも…一年に一日だけでも全ての犯罪が許されるとしたら、自分なら何をするだろうか?
いや、何をされるかわからないから、まず護身が先か。
しかし銃社会のアメリカで身を守るには、かなりしっかりしたセキュリティが必要となり、当然貧乏人には無理なこと。

 犯罪対策のため、一年に一度“夜間の12時間”だけありとあらゆる犯罪が許可される近未来のアメリカを舞台に繰り広げられる話。
<パージ法>という実質弱者切捨ての無茶な法律ができて富裕層は頑丈なセキュリティ対策に走る。
ある年のパージの夜、セキュリティ・システムで大もうけした家族の息子がハンターに追われる人物を招き入れたことから平穏だったはずの一家は想像もできないこととなる。

 表立って排除できない弱者をガス抜きの名の下で抹殺できたら社会はクリーンになるだろうか?
そんなリアリティのない仮説の元で創作されたと思えるサスペンス・ホラーがこれ。
貧乏人や浮浪者がいなくなれば社会は本当によくなるのか?
<浄化>を意味するタイトルは皮肉である。

 ハンターが笑顔の仮面をつけているのは普段本心を隠していることのメタファーに他なるまい。
行動を家の中に限定したため緊迫感がある。
外にはハンター、邸内にも不審人物…、まったく心休まらない。ふらふら

 『ビフォア・ミッドナイト』でよきパパぶりを見せたイーサン・ホークがここでは家庭を犯罪から守る父親を演じる。
プロデューサーが彼の主演した『フッテージ』と同じなので、出演はそのつながりなんだろう。
監督はジェームズ・デモナコで、医師である彼の妻の発言がアイディアの元となっているそうだが、あまりお世話にはなりたくないな。(笑)

 人間に対しての信頼と不信が交錯する話で生死の選択はおおむね納得の展開だが、こんな<パージ>の後で毎年元通りの生活は営めていたのだろうかと疑問に思う。

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日本公開未定。
英国盤BDに日本語つき。

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