何でも今晩関東では雪がちらつくとか…。
こう寒いと暖かな場所に行くとか、温まる食事をするとか…、出来ないのならばせめて心温まる話でも見たいものだ。(笑)
うってつけの夏が舞台のアメリカのコメディがある。
『
The Way Way Back』
14歳という多感な年頃に、気に入らない相手との親の再婚話なんて聞きたくないはず。
また、親の性生活なんてのも知りたくない年頃じゃないのか。
内気でガールフレンドはおろか、友達もろくにいないダンカン(リーアム・ジェームズ)は母の新恋人(スティーヴ・カレル)と娘とでサマーハウスにバカンスに出かける。
上から目線で押し付けがましい言い方にうんざり。
家族の間に居場所のない少年は、ふと出会ったレジャープールのマネージャー(サム・ロックウェル)に誘われて<ウォーター・ウィズ>というプールでひと夏の間バイトを始める。
俳優であり、出演もかねているナット・ファクソンとジム・ラッシュの共同監督のハートフル青春コメディ。
ひと夏の体験というベタではあるが、ごくごくありふれた少年の心のうちを、サブカルネタをちりばめてシンプルながら上手く閉じ込めた脚本が小気味よい。
無理とわかっていても、挑戦しなければ何事も始まらないということをありふれた題材を使って語る。
方法だって決まりなんてない、自分らしくやればいい。
頭でっかちで行き詰っている大人こそ見るべき作品かもしれない。
夏のプールでのトラブル対処も嫌々で始めたが、やってみたら予期せぬ好転で自信をつけて行ったり、想定外の楽しみも得たりで、掛け替えのない体験は傍目で見ても羨ましい限り。
<ウォーター・ウィズ>というネーミングの狙いもよくわかるし、<スナガニ>の比喩も明快。
母の新恋人役のスティーヴ・カレルはじめキャストが実に魅力的。
イケてないダンカンが淡い恋心を抱く隣の少女役アナソフィア・ロブもキュート。
だが、なんといってもろくに働かず、口から出まかせばかりだけど、相手と同じ目線に立つオーウェン(サム・ロックウェル)が超カッコいい!!
ひと夏のビターでスイートな体験は確実に少年を成長させる。
鼻の奥がツーンとした。
日本公開は未定だが、アメリカ盤BDにはしっかりと日本語(音声・字幕)収録。
これが公開されないのは犯罪レベル。字幕と吹き替えで一回づつ見たが、二度目の方がもっと好きになった。(日本語収録があるので、最低でもソフト発売はあるだろうが、出来たらスクリーンでもやって欲しいな。)
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