『
オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』
<ヴァンパイア>や<ゾンビ>映画が流行している昨今、ジム・ジャームッシュ4年ぶりの新作もズバリ<ヴァンパイア>。
そうはいってもジャームッシュがありきたりなヴァンパイア映画を作るはずはなく、これまで通りのオフビートな作品になっている。
<アダム>と<イヴ>という原初的な名前のカップルの登場からして意味深だが、カリスマ・ミュージシャン<アダム>は人々が欲望の限りをつくして荒廃した現在を象徴するかのようなデトロイトに住んでいることも皮肉である。
構造的には分かりやすく、
「古くとも“本物”をもっと大事にしようよ」ということ。
せわしない世の中では、音楽再生の形態も楽器も変わってしまった。
正しい者や本物を抹殺している現状への嘆きが強く感じられる。
かつては恐れの対象であったヴァンパイアも今では目立たないようにひっそりと食事を調達している。
一方で、人間の欲望は底なしで手段を選ばず。
その姿は
まるで血に飢えた<ゾンビ>のようで、どちらが恐ろしいか分かったものではない。
音楽しかりファッションしかり、随所に<趣味人>ジャームッシュらしいオシャレセンスに溢れていて、文学やアートからの言葉の引用やコネタ遊びが楽しい。
彼らが愛飲するのは<O型、RHマイナス>。
これは他の型から輸血してもらえず、しかも数の少ないマイノリティの血液型で、
周囲に受け入れられない彼ら自身のことと重なるように思える。
ヴァンパイアを演じたトム・ヒドルストンとティルダ・スウィントンが役柄にマッチしており、とりわけ(爬虫類のように)体温を感じさせない後者は映画のそれとリンクするようだ。
ヒロインの名が<イヴ>だからというわけじゃないが、クリスマス・イヴにケーキなんて久しぶりだなと思い、デパートに寄ったがホールケーキの売り場は長い行列…。
どうせ一人でホールはきついし(値段的にね

)、ショートケーキと抹茶のムースをひとつづつ購入。ただ、帰宅の電車が人身事故の影響でムチャムチャ込んでいて、見事に傾いてしまった…。
見た目は少し悪くなったけど、お味は「んまい」ね。
さて、そろそろ真面目に年賀状のラストスパートを!
(終わるまで映画館は封印だ、封印だ…封印だ。)
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