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2013年12月17日21:55

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『アナ・アラビア』@第14回TOKYO FILMeX2013

『アナ・アラビア』@第14回TOKYO FILMeX2013

 FILMeX、まだ書き終わっていないよ。(汗)
アモス・ギタイの2013年作は、全編(85分)ワンカットで撮影された野心的作品。

 ユダヤ人とアラブ人が共に暮らすテルアビブ郊外を舞台に、あたかも一つの長屋のような集合住宅地域にインタビューをするという形で、イスラエル社会のもつ問題点をあぶりだしてゆくもの。
人種、宗教、経済格差…様々な問題が住民へのインタビューの端々から見えてくる。

 ともかくスタイルありきの印象が強い。
ゆったりと流れるヨルダン川のように、決して先を急がないカメラワーク。
境界線のない巨大な住居(セット?)であるが、まるで舞台装置を見ているかのようにフレームがピタリと決まる。
初めから柱や窓枠は決められていたのかと考えてしまう。

 終始会話で成立する映画だが、<庭の植物は冬が厳しくとも春には芽吹く>とか<歯を治したくとも土台となる歯茎が腐っているから無駄である>など意味深な内容が語られる。
様々な人種が住むこの集合住宅自体がイスラエルの縮図なのだろう。ラストシーンで強く感じる。

 撮影はいわゆるマジックアワーと呼ばれる夕方に行われ美しい光景を見せてくれるし、インタビュアーも美人なので、飽きずに(笑)見られるとはいうものの、この聞き手の女性に格別なドラマが生まれ得ないために(内部ではなんらかの変化があるのかもしれないが…)<イスラエル>や社会問題に関心が低いと、アクションの抑揚が一定であることもあり、少々退屈するかもしれない。

 ただ、それだけで敬遠するにはあまりにも美ししぎる撮影だが…。

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