『
ミッドナイト・ガイズ』
葉隠れにある
「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」の文言はつとに有名であるが、まさに生きるということは、いかに死ぬかを決めることなのかも知れない。
どんな聖人君主でも極悪人でも死から逃れることは出来ない。
まして残された時間が少なくなっている老いた身にとっては、どう生かすかがより大切であろう。
仲間の罪をかぶり投獄されていたギャングのヴァル(アル・パチーノ)が出所してくるところから話は始まる。
28年ぶりの再会を喜ぶドク(クリストファー・ウォーケン)だったが、素直に喜べない事情がある。
かつての仲間であったハーシュ(アラン・アーキン)と共に短い再会の宴の中での葛藤と厚い友情が語られるのだが…。
アル・パチーノ、クリストファー・ウォーケン、アラン・アーキンといった実力派俳優が名を連ねている割りに公開規模が小さいのは驚き。おかげで劇場内は熱気ムンムン。(苦笑)
タイムリミットまでいかに生きるかという選択肢は何も登場人物に限った話ではあるまい。
『俺たちに明日はない』ヤツらの話だが映画としては『明日に向って撃て!』で、更に言えば任侠映画に近いか。日本的な美学を感じる点では武士道をなぞらえるのもあながち的外れでもないか?
ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたジョン・ボン・ジョヴィの書き下ろしテーマ曲も話題の一つ。いぶし銀のように光る漢(オトコ)の映画。
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