備忘録、『ボーグマン』@
東京国際映画祭2013
もうすっかり季節外れ(?)になってしまったけど、覚え書きとして…。
『
ボーグマン』(ワールド・フォーカス)
絶望的なこの世から未来を救うには既成勢力を否定することからはじめないと成らないのか?
正体不明で宇宙人をも思わせる“ボーグマン”は森の地下にモグラのように生息している。
何らかの理由で追っ手から逃れるために町にたどり着き、やがて裕福な家庭に居候をはじめる。
なんとも不可解で不快な様相をみせる映画を撮ったのはオランダのアレックス・ファン・ヴァーメルダム監督。
見るものを不快にさせるあたりの感覚に、M・ハネケが引き合いに出されるようだが、こちらはもっと意図されたシュールさを感じる。
住みつく家がブルジョアで、彼らの家庭を崩壊させてゆくことなどから現在社会、なかでも権力者や富裕層に対しての批判なのだろう。(文字通り、“家の庭”を破壊する。…笑)
追われていた相手が教会関係の人がいたことも古い価値観の表れかもしれない。
何も持たないボーグマンに人間の原型を見ているのか?
腐った大人たちに否定的なボーグマンたちだが、一方で子どもたちには必ずしもそうでもなく、ここでは教育的な行動が見られる。決して、今の人からみれば<まともな教育>には感じないが、既成勢力を否定しているのだから、そう見えるのも頷けよう。
自分たちの住みよい社会のために利用しようとしているだけなのか、<新しい理想郷>のパートナーと考えているのか、なんとも不思議な作品だった。
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