『
危険なプロット』
女性なら小悪魔というのだろうが、男の子ならなんと呼ぶべきか?
“闇のプリンス”とでも?(笑)
フランソワ・オゾンの仕掛けた巧妙なゲームに酔いしれるひと時。
随所に『スイミング・プール』と類似点を感じる。
<個人教授>というと、一昔前に流行った少しエッチな映画を思い出す。
この映画では生徒に出した宿題がきっかけで個人レッスンをするようになるのだが、目的は自分自身の欲望を満たすため。
世間を寝不足させ、話題になったテレビドラマ『24』のように続きが気になるのだ。(笑)
編集者がフィクションを求め<作家>をせかせて書かせるのは“あり”だが、公明正大であるべき教師の立場では明らかに一線を踏み越えている。それでもそうせざるを得ない辺りに人間の二面性と奥深さが感じられて見事な手腕だったと思う。
狂気をはらみ妄想と現実とが混在する<物語>。
知らず知らずのうちにオゾンの術中にはまってゆく…。
魅惑のフレグランスを振りまく青年クロード役を演じるのは<エルンスト・ウンハウワー>。
天才的な文才をもっていて、
少し『ベニスに死す』のビョルン・アンドレセンを思い出す。
そんな生徒のメタ・フィクションに引き込まれる先生を<ファブリス・ルキーニ>が好演。
いや、先生の妻でありオカシナギャラリーを営むクリスティン・スコット・トーマスも含め、キャストは皆魅力的。
背徳的だが、互いに満たされない人生を保管しあうことが優先されるあたりが実に切ない。
それにしてもあの
ギャラリーの作品はやばかった。これが一番背徳的か。(笑)
ちなみに、これがフランス映画祭で配布されていたレア(?)なプレチラシ。
これが邦題になっていたら印象は違っていたかな?
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