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2013年11月08日00:20

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『42 世界を変えた男』

『42 世界を変えた男』

 シドニー・ポワチエ、バラク・オバマ。
共に非白人として初の快挙を成し遂げた人物だが、彼らに先駆けて<白人社会>の壁を破ったスポーツマンがいる。

 MLBのジャッキー・ロビンソン、その人。

 今でこそ日本人もMLBで活躍する時代だが、かつては白人しかプレイすることを許されていなかった。
そんな人種差別の時代に風穴を開けた一人のアフリカ系アメリカ人プレイヤーの物語。
…なんてわざわざいうまでもなく、大方の人は(名前くらいは)知っていよう。

 彼の足跡に材を取った感動ドラマだが、これだけ有名人物なのに映画化されるのは初めてだという。これは遅すぎるというべきか、当たり前すぎるから敬遠されたのか…。まだ映画界に差別がくすぶっているということじゃないといいけど。

 実際の出来事を知らなくとも、人種差別と戦う過程や結果はほぼ想像できる内容で、殊更目新しいとは思わない。
それでも言われなき差別を浴びながら耐えに耐えて活躍する様子や次第に周囲の意識を変えてゆく姿には感動を呼び起こされる。

 面白いと思ったのは、<実力の高いジャッキー・ロビンソン>という選手の存在が物事の始まりではなかったということ。
その意味では、ジャッキー自身もさることながら球団経営者ブランチ・リッキーの物語に心動かされた。彼の<野球愛>があってこそ実現可能だったのだろう。野球

 一度は引退していた老監督を口説き落とした文句には笑った。
ただ、その後「やってくれるのでは?」と期待したほどの活躍の場面が見られなかったのが残念。

 ジャッキーを演じたチャドウィック・ボーズマンもいいが、リッキー役でふてぶてしい芝居を見せるハリソン・フォードが楽しげで良い。
ユニフォームから球場まで当時のMLB再現も良く出来ていたと思うが、まだヘルメット装着はなかった時代なんだね。

 日本の劇場で見るよりもアメリカの劇場で多くの非白人たちと鑑賞したらきっと盛り上がるのだろうな。
ジャッキー・ロビンソンがいなくてもいつの日か有色人種のプレイヤーは誕生していただろうが、その日はもっと後だったかもしれない。
そういえば、オバマ初当選の殺し文句は<チェンジ>だったね。

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