『
地獄でなぜ悪い』
自主映画のようなノリが楽しい園子温監督の極道コメディ。
いい意味で
園監督の悪趣味全開と映画愛に溢れる作品となった気がする。
『希望の国』のような資質に合わないものをやるよりもずっと好感が持てる。
実際、『ヒミズ』『希望の国』とシリアスなテーマと向き合い疲れたのかもしれない。
そういう反動も感じられる。
オープニングからして東映ヤクザ映画(というか「仁義なき戦い」)で、ブリース・リーはじめ至る所に映画へのオマージュ(あるいは引用?)が見て取れる。
堤真一のお茶目なギャグに笑い、二階堂ふみのエロカッコよさにしびれる。
いい年こいても夢を諦めずに自主映画を撮り続ける映画バカグループと、対立する暴力団組織同士、そこに女優を目指す組長の一人娘。
どうやって彼らが接点を持ち、からんでいくのかと思ったら、
<通行人A>だったはずの男が世界を動かし始める。「なるほど力技だが、こう来たか!」…と思った瞬間。
園映画らしくバイオレンスと過剰なまでの血の海、そこに映画作りのインサイドもののオモシロさが加わりカオスとなる。
整合性などを求めるのはナンセンス。
散りばめられたサブカルネタを楽しみ、やりたい放題 映画をオモチャにしている園節を味わうのがいいのかも…。ゆらゆら帝国の曲もナイスサポート。
やたら妄想オチで切り返すのも園監督らしい…かな。(笑)
「ビールかコーラとポップコーンを飲み食いしながら、何も考えずに楽しんでください」と監督も言っている。それが正解だろう。
あ、いま気がついた。
今月は邦画を5本も見ている。もしかして個人的新記録かも!?
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