『
スーサイド・ショップ』
呪われた生まれはいかんともし難いな。(笑)
パトリス・ルコント、初のアニメーションを見て思った…。
何がって「自殺用品専門店」の店長の名前が“ミシマ”である。
この店を継ぐために生まれたようなものだ。いや、だからこそ名づけたのか。(苦笑)
悲しいかな…人間は自殺をする動物で、生きるための努力は<そこそこ>でも、死ぬための方法は知恵をめぐらし<死ぬほど>努力する。
このブラック・ジョークのようなお店を経営する一家が本作の主役であるが、大黒柱である店長ミシマの名前がどこの誰から来ているかなんていうまでもない。
やたら日本刀に執着がある辺りは、思わず苦笑い。
しかし、
ネガティブな一家にポジティブな性格の新生児が生まれて<順調だった陰気な生活>が一変していく。
呪われた生まれを変える可能性の証明ともいえる坊やの存在が一家を、やがては世の中を動かしてゆく…、これは希望の物語である。
デフォルメの効いたデザインで、センスを感じさせる画作りと想定外のミュージカル仕立て。
ブラックな設定を生かす意味でも、人を食った結末や突き放した終了を予想していたが、案外と正攻法で描いて来たのが意外といえば意外かも。
曲調に性格づけの抑揚やメリハリがもっとあれば…というのは贅沢な悩みか。
東京では劇場一館で3Dオンリー、しかも久々のXpanDでした。
ゴーグルがきついので、上映時間が短めで良かった。奥行き系の立体構成で、格別必要もない気もしたけど…。
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