『
マン・オブ・スティール』
『スーパーマン リターンズ』は良くも悪くもクリストファー・リーヴ版のアップデートだったが、今回はダーク・ファンタジー好きのザック・スナイダー監督とクリストファー・ノーラン製作なので、雰囲気を変えて苦悩するスーパーマン像を描くことに挑戦している。
完全リブートでスーパーマンの誕生秘話を描くといっても<青春物語>寄りじゃなく<自己のアイデンティティ>に苦悩する姿が彼ららしい。
古きよき正義の味方スーパーマン像を求める向きには納得できないかもしれないが、どうせやるなら思い切った解釈を歓迎する。
クリプトン星のくだりから丁寧に描くので長くなるのは仕方がない。
(さすがというか、やはりというか『300』のザック・スナイダーらしさに思わずニヤリ。演者がラッセル・クロウなのであたかも『グラディエーター』気分を味わう。)
元々アメコミ原作なのでオカシナ表現かもしれないが、アクションが「漫画っぽいなぁ」と思ったら、監督は
ゆうきまさみの『鉄腕バーディー』にインスパイアされたと語っていた。(目から鱗)
実の父役であるラッセル・クロウも見せ場がたっぷりだが、近年、頭髪…じゃなく存在感が薄かった人間界の父役
ケビン・コスナーに思わず感涙しそうになった。
やはり子育て…
人間教育とは命がけでやってこそという重みが心を打つ。
命がけで教えてくれたことは必ずや子どもの将来に役立つだろう。
また、そうでなければならないのではないかと強く思った。
<人間>としての基礎が出来上がってからは、高速のアクションを堪能するだけ。
9.11を思い出すかのようなシーンには心の奥がチクリとしたが、<こういう表現>が娯楽映画に使われるまでに(アメリカ人の)心が回復したのなら歓迎しよう。
多分、初解説となる<S>マークの謎はウンチクネタとして語られそう。(
安全マークじゃなかった!!)
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