『
スター・トレック イントゥ・ダークネス』
ベネディクト・カンバーバッチここにあり、とでも言いたくなるような彼の魅力に満ちた作品。
今が旬のスターのひとりに数えられるカンバーバッチを敵役に持ってきたキャスティングが功を奏している。<世紀の悪役>ジョン・ハリソンを圧倒的エナジーで好演していたと思う。
誰もが生きている限り大事な人との別れを体験する。
その哀しみは当事者にしか知りえないだろうが、非業の死を遂げた場合にその感情をどこにぶつけたら良いのやら。しかし、報復という手段は負の連鎖を生むばかり…。
J・J・エイブラムスの手によってリブートされた『スター・トレック』の続編だが、前作を見ていなくともそれほど戸惑うことはないと思う。
私は2Dで見たのだが、随所に3D効果を狙った構図が見て取れる。
随所に表と裏のごとく<対>になるようにした構成の上手さや、先読みさせない行動の意外性など新鮮味を出そうとした跡が伺える。
ジョン・ハリソンの秘密の暴露には『スタトレ』に馴染みの薄い私でさえ「うわぁ〜〜〜」と声を上げそうになった。そういう意味でも(おそらく)新旧のファンに向けても抜かりはない。
作品のキーは<報復>と<友情>なのだろうか、止まることのない負の連鎖を断ち切らない限り<平和>からは遠ざかるというメッセージが伝わる。
描かれるテーマは空想の世界の話じゃなく、悲しいかな現在の社会でも生きている。
期待値に対して予想以上に順調な旅を続けるJ・Jだが、心配なのは人気が出すぎて続編に遅れが出ないかということだ。(苦笑)
でも彼の『スター・ウォーズ』も見てみたいしね。
人気がありすぎるのも困りもの…という贅沢な悩みか。(笑)
(先行上映にて。23日より全国公開)
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