『
ベルリンファイル』
東西と南北…。
日本の地下鉄の話じゃない。(笑)
ドイツと朝鮮半島、かつては共に二つのイデオロギーで分断されていた。
片方は統一されたが、残る一方は終わる気配が見えない。
そういう部分を想起させてみせたのは面白い試みだし、複雑に練り上げた脚本にも作品にかける思いが伝わる。
だが、せっかくの
ベルリン・ロケが借景で終わっていやしないか、それは話のバックボーンについても言えること。
このシチュエーションを生かすべく<東西ドイツの亡霊>が浮かび上がる…くらいの絡め方を期待したのだが…。
複雑なスパイ映画を目指したのなら致し方ないのかもしれないが、小難し過ぎてスンナリ入っていけないのもプラスだったろうか。
複雑にするために複雑にしている印象がぬぐえない。
また
ベルリンというドイツ最大の都市で派手にドンパチしているのに、ひと気のなさは異常としか言いようがない。
まるで<映画撮影のために規制されている>ようだ。(苦笑)
クライマックスの場所はベルリンからどれくらいのところにあるのか。近隣に存在するの?…などと気がかりな点や突っ込み所(エレベーターのシーンとか)も多い。
それでもキャスティングは魅力的で、アクションも“本気”を感じさせてひきつけられるモノがあっただけに少し残念…。
また、最終的に生き残る人物の<取捨選択>を見ると、
朝鮮半島の祖国統一には絶望的なメッセージしか読み取れず、いっそう徒労感が残る。
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