『
モンスターズ・ユニバーシティ』
モンスターに歴史あり!(笑)
ピクサーの人気作品『モンスターズ・インク』の過去を描くマイクとサリーの青春グラフィティ。
…ゆえに当然ながら
ブーは不在。
そこにこだわりすぎない方が本作は楽しめる。
基本的には大学生活のパロディといって良く、モラトリアムから社会人への成長過程をモンスターという形を借りて表現している。
ここではマイクもサリーもまったく現実の人間社会と同じように失敗や挫折を経験し努力の大切さを身をもって学ぶ。
ありきたりかもしれないが、もうそれだけの筋書きだ。
あとは膨らまし方や置き換えの妙技を堪能する作品ではないかな?
マイクの歯のブリッジなど細かい点まで趣向を凝らしているのは面白いし、作り手の遊び心を感じる。
モンスターたちは特徴の違いから時には差別的扱いを受けたりもするが、それも現実社会の投影で、克服する大切さは異世界に限ったことではない。
階級社会&権力の象徴である学長が狼狽する姿に溜飲を下げる。
大きかろうと小さかろうと、力が強くても弱くても、目が一つであろうと五つであろうと、何であっても…みんな違って、みんないい。
ナメクジ(?)、反則。w
同時上映の短編『ブルー・アンブレラ』は街中の無機物を有機物に置き換えたシャレた一編。
だが、傘以外がネジや凹みを上手く“顔”に見立てていたのに、主役の傘が思いっきり顔を描いていたのが少し残念。
なんとか見立てて表現して欲しかった。

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