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2013年06月04日00:14

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『グランド・マスター』

『グランド・マスター』

 昔の中国武術の勢力図を理解させようと(おそらく)日本用に前フリの解説がつく。
…が、これがいけない。がまん顔
予告やこの前フリを見たら中国全土から様々な拳法の使い手が終結して<天下一武道会>をやるものとばかり思うではないか。(笑)

 映画に罪はないので、気を取り直して…。
ウォン・カーウァイの映画を観るのは久しぶりだが、映像をひと目見て「ああ、ウォン・カーウァイが帰ってきた」と分かる。
ブルース・リーの師匠であり、中国武術史上重要人物のイップ・マン(トニー・レオン)の生きた時代を通して中国や香港の歴史をケレンミたっぷりのアクションで彩った一大絵巻物といえる映画。
ともかくビジュアルの美しさに息を呑む。ぴかぴか(新しい)
スローモーション撮影された優雅に踊る水滴、武闘というより舞踏というほうが似つかわしい組み手。
<脚本>という二文字がかき消されんばかり…。(笑)

 戦時中の、反日運動は描かれるものの思想的なものは特に感じない。
社会的事件は物語の事実として描かれているに過ぎないのだ。
映画の中心はイップ・マンとルオメイ(チャン・ツィイー)の恋話で、肝心の武術が飾り付けに感じるほど。これはラブロマンスと謳って売り込むべきではなかったか?
いや、そこもカーウァイ映画だったと気づかなかったこちらの落ち度か。あせあせ

 詩的な映像美だけで採点すれば、まさにグランド・マスター級。指でOK

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