フィンランドが生んだシンフォニック・メタルの雄(雌は知らん…笑)、Nightwishの日本公演が行われた。
約五年ぶりの来日公演だったわけだが、パーマネント・ヴォーカリストが脱退しサポートメンバーのフロール・ヤンセン(オランダ人、元アフター・フォーエヴァー)を迎えて…ということになったのだが、アネット・オルゾンのステージを期待していたので、少々残念。
しかし、日本でどの程度売れているのか詳しくは知らないが、東京での箱は5年前と同じリキッド・ルーム。
翌日にフェス出演があるというものの、すでにこのサイズでは小さいのでは?
案の定ソールドアウトになった当日、いそいそと出かける。
場内熱気ムンムンムレムレで、思いのほか(普段メタルとか聞きそうもない)若い女性客や外国人客も目に付いた。
オールスタンディングなので、整理番号順に入場になるのだが、スタッフの案内はお世辞にも『よく出来ました』とはいえない。
音の割れたメガホンでガーガーピーピーと番号を読み上げるだけ。
ざわついたロビーで、バックにバーのBGMも流れている中ではネイティヴな日本人でも聞き取りずらい。
もう、何年も運営しているんでしょ?ひと目で分かるようにモニターに番号表示とか出来ないのか?それとも何年も<問題なかった>からこれでいいのか?
地下のフロアに向かう際、階段ですれ違った男性に「ここは何人くらい入りますか?」と聞かれた。
確かな記憶はないが、「1000人くらいでしょうか?」
さらに「小さい(狭い)ですよ」と付け加えたのだが、
その男性は入るなり「小さッ!」と大きな声を上げていた。(笑)
ライブハウスとしては<普通>かもしれないが天井が低い。
そのためにステージの高さもそれなり…になっている。
せめてZEPPくらいの箱でやって欲しかったな。贅沢かしら?
でも、ある意味フィンランドのバンドにとって日本における聖地(?)のような場所だから仕方ないか。
(今年は名前を変えて新木場に移すが、長らくフィンランド・フェスティバルはここで開催されていた。)
元々、このバンドのオリジナル・ヴォーカリスト、ターヤ・トゥルネンの人気が高かったため二代目アネットは<認めない>というファンも多い。
個人的にはオペラティックなターヤよりもよりポップス&ロック的アネットの方が聞きやすくて好きなのだが…。(笑)
交代したばかりの『ダーク・パッション・プレイ』では“借りてきた猫”状態だったアネットのヴォーカルも最新作『イマジナエラム』では格段の上達を見せていたので余計に残念でならない。
ターヤ時代の代表曲「Nemo」
アネット時代の代表曲「Amaranth」
定刻どおりショーは幕を開ける。
アネットが抜けた以上、おそらく選曲はオールタイムベスト的になるのではと予測していたが、ほぼその通りだったように思う。
ターヤとアネットというスタイルや声質の違う二人をカバーするには、両者の中間的歌唱力のあるフロールになったことはベストではないとしてもベターな選択だったと思う。
ひとつ意外といえば、より高度と思えたターヤ時代の曲よりアネットの方が歌い辛そうに感じた点か。
声量というより、歌いまわしが独特なのかも?
会場内にはアフター・フォーエヴァーのツアーTを着た御仁もいたなぁ…、しかもバックプリントが北米ツアーとかゲキ渋〜〜〜。(笑)
(ちなみにナイトウィッシュとアフター・フォーエヴァーはレーベルが一緒で、同時にツアー経験がある。)
事前にAmaranthは客に歌わせると聞いていたが、サビ以外もマイク向けて煽っていた。
まぁ、前線の方は何が来ても問題ないくらい熱狂的ファンが多かったと思うので、後方は口パクでも心配なし!(笑)
しかし、雑誌のスチール写真などで見ていたよりも
マルコ・ヒエタラが小さくてビックリ。
こんなに体が細い人だったの?
逆にフロールのデカさが目立つ、目立つ。(笑)
歴代のヴォーカリストの中では一番美人だと思うが、サポートゆえかステージ進行がイマイチな点に改善の余地アリ。
マルコとフロールが交互に取っていたが、そもそもメインMCは誰なのか?
マルコはTAROTでもヴォーカル取っているだけあり、実にいい声!
(TAROTの最新アルバムは…またも日本じゃ出ないのかな?)
リーダーはKEYのツォーマス・ホロパイネンなのだが、体型に油断が出ていた気がする。
脂が乗った…といえば聞こえはいいが、脂の落ちにくい年齢に差し掛かってきたのだから気をつけたほうがよろしいあるよ。(笑)
このバンドはメタル系では珍しくギタリストの存在感が薄い。
まぁ、ソロらしいソロは誰も取らないのだが、本当に曲も演奏も控えめである。
会場や進行に疑問点があるとはいえ、それ以外は概ね不満はなかったが、演奏時間が短いのにはまいった…翌日のフェスはともかく、単独公演最終日だし、120分とは言わずとも100〜110分はやると期待していた。キッチリ90分…。(アンコールという名の予定調和演奏もなし)
さて、いつになるか分からない新作では<誰が>歌うことになるのだろう?
個人的にはフロールがパーマネント・ヴォーカリストにはなって欲しくない。
技術的なことじゃなく、この人の声質がイマイチ面白みに欠けるから…。(少なくともスタジオ盤ではね)
SETLIST / TOKYO1(90mins)
Intro: Crimson Tide
1. Dark Chest Of Wonders
2. Wish I Had An Angel
3. She Is My Sin
4. Ghost River
5. Storytime
6. I Want My Tears Back
7. Nemo
8. Last Of The Wilds
9. Bless The Child
10. Romanticide
11. Amaranth
12. Over The Hills And Far Away
13. Ghost Love Score
14. Last Ride Of The Day
Outro(Imaginaerum)
蛇足。所属がNuclear Blastというドイツ拠点のレーベルなんですが、かつて映画で取り上げられています。2008年、日本公開もされた『ヘヴィメタル・イン・ザ・カントリー』 でその実態を見ることが出来ますが、このレーベルで最初のビッグヒットとなり一躍世間にレーベル名を知らしめたのが、他ならぬNightwishというわけでした。
(2008年10月7日の日記より)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=955784056&owner_id=11939455
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