不定期連載もだいぶ先が見えてきた。もうちょっとだ…。
『日常のはざま』
なんて悲しくやるせない話か…。
貧しい家庭ゆえ父親とシロップ売りをして生活費を稼ぐナポリに住む少年が理不尽な事件に巻き込まれる。
カモッラ一味の地域ボスの女が問題を起こしたため、見張りを無理やりやらされるのだ。
<ボスの女>といってもまだ十代。
学校にも行かず、ただボスの言うがままに人生を浪費している。
終始、廃墟となった病院内でほぼ二人きりで展開する話だが、本来なら同年代の子にあるべき“輝く青春”を取り上げられたという互いに共通する状況にやるせない気持ちになる。
しかし、そんな
<出口のない>環境にいるときだけが“輝く青春”が見られるというのがなんとも皮肉…。
二人の背景にあるカモッラというナポリ社会に巣食う犯罪組織と無縁で生きられない酷な環境下、<行き場>と<生き場>のない社会に育つ子どもたちに未来はあるのか…。
取り巻く大人たちの責任は重いといわざるを得まい。
映画にはプロの俳優は使われていないそうで、自然光による撮影も手伝ってリアルさがいっそう増している。
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