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2013年05月09日23:46

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『素晴らしき存在』@イタリア映画祭2013

(前回の続き)

 この映画の前に開会式があった。
実は開会式に立ち会うのは初めて。

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駐日大使(上)やらイタリア文化館館長(下:ジョルジョ・アミトラーノ)やらお偉いさんがありがたいスピーチをしている。
どこぞの国の格言ではないが、「スピーチとスカートは短い方が良い」には大賛成。(笑)

 今回来日されたゲストが勢ぞろい。

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 右からダニエーレ・チプリ監督(『それは息子だった』)、イヴァーノ・デ・マッテオ監督(『綱渡り』)、エドアルド・ガッブリエッリーニ監督(『家の主たち』)、フェルザン・オズペテク監督(『素晴らしき存在』)、ジュゼッペ・ピッチョーニ監督(『赤鉛筆、青鉛筆』)、ジュゼッペ・バッティストン(『司令官とコウノトリ』出演)、カルロッタ・クリスティアーニ編集(『司令官とコウノトリ』『日常のはざま』)。
当初は『日常のはざま』の監督が来日予定だったのだが、直前でキャンセルになり代役として(?)編集の方が来日。経験上、編集者は初めて!


『素晴らしき存在』

 来日した中でも有名な監督(『あしたのパスタはアルデンテ』)で、開会式とセットになっている事からも“それなり”のものであろうことは予測がつく。

 俳優志望でゲイの青年ピエトロが借りた家に幽霊が出ることからはじまるコメディ仕立てのミステリー。
ゲイと霊という世の中から<インビジブル>な存在を絡めて見せるのがユニーク。
ピエトロにしか見えないというのは、まさに彼の存在がこの世から危うくなっていることの比喩に他なるまい。
俳優という職業は<ウソ>で真実を描く。一方、存在が<ウソ>である霊。
虚と現実が重なりだして、彼らの真実に迫る<読み物としての面白さ>にいつしか身を乗り出す。また解決に向けて手助けすることで成長するピエトロにも共感を覚える人も多いのでは?

 映画の元ネタは実際にあった第二次世界大戦の悲劇をモチーフにしていると聞く。
フェルザン・オズペテク監督らしく食べ物の使い方が効果的。
(実際にイタリアで食品CM監督に起用されることが多いらしい)
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 ただ、サービス精神たっぷりであるが、提示された“フルコース”を食べるには上映時間が少々足りないかも。
伏線らしきネタの回収が中途半端に思えることからも幾分不満も覚えるが、それでも“そんな些細なこと”が気にならないくらいオズペテク監督の娯楽作品を楽しんだ。

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 ちょっとだけフランソワ・オゾンが頭をよぎる。


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