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2013年04月08日00:33

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『The Perks of Being a Wallflower(原題)』

『The Perks of Being a Wallflower(原題)』

 誰しも心に闇の一つや二つは持ち合わせているのじゃないか。
少なくとも<そういう人物>の方が信用できそうな気がしてならない。
過去のトラウマが原因で他人に心を開けずにいる高校生のチャーリー…。
タイトルの<壁の花>はそうした主人公の置かれたポジションを指し示すのだが、打算なく手を差し伸べてくれる人には「見つけてくれてありがとう」という気持ちになるのかも…。

 アメリカで評判というティーン小説の映画化。
しかも原作者スティーヴン・チョボウスキーがメガホンを取る。
その点ではイメージのブレがないと思うのだが(原作未読)いかがだろうか。

 ともかく主演三人のキャスティングが光る。
トラウマを抱え、何事にも消極的な主人公チャーリーに『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のローガン・ラーマン。
クラスの変人でチャーリーの友人となるパトリックに『少年は残酷な弓を射る』でカリスマ性を漂わせたエズラ・ミラーが扮し、「ハリー・ポッター」シリーズで知られるエマ・ワトソンがシャーリーの一目ぼれする高校生<サム>を演じる。中でもエズラ・ミラーの吸引力は高い。

 物語はチャーリーが友人に手紙を書く形式で語られるのだが、扱う時代が90年代初頭ということもあり、ちょっと懐かしい気持ちにさせられる。
ただ、小道具としてノスタルジックな部分もあるが、ことさら強調はしていない。
それが現在にも通じる魅力だろうか。

 実のところありがちな青春映画に思わせながら、扱うテーマは重い…重すぎる。たらーっ(汗)
とても1本の映画とは思えないほど不幸のてんこ盛り。
もしかしたら原作者が作ったために客観性から乖離したのかもしれない。
それぞれの<秘密の暴露>がポイントであろうが、キャストの演じる「ロッキー・ホラーショー」のコスプレも見所のひとつと思われる。キスマーク
他にも英語の教師にポール・ラッド、医師役でジョーン・キューザックなど脇に渋いキャスティングが用意されている。

 絶望の淵にいるものが友情や愛情を知ってどう変われるかという普遍的なテーマで、また書くことの癒し効果も謳われているのではないだろうか。
一見、無力に思える“自分”が誰かの力になりえること、そこに気がつけば人は変われるのかもしれない。ラストの曲が如実に物語る。

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2013年 冬 TOHOシネマズ シャンテ 他 全国順次ロードショー
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