『
フッテージ』
かつて大ヒットを飛ばしたノンフィクション作家のエリソンが“夢よもう一度”とばかりに「一家首吊り殺人事件」をテーマにした新作執筆のために、事件のあった屋敷に引越すことからはじまる。
いつも事件現場に身を置いて“後追い体感”して執筆するのが彼のスタイルらしい。
もっとも、そんな事情を知らされずにつれてこられた家族はいい迷惑…。
そんな折、屋根裏で“偶然”見つけた8mmフィルムに映っていた<フッテージ>映像を見て驚愕する…。
ホラーの中でもオカルト寄りで、霊とかポルターガイストという類のもので<呪い>や<祟り>を思わせる演出も含めJホラーの影響を感じてしまう。
…と思ったら、共同脚本家C・ロバート・カーギルが
『リング』に触発されて執筆を始めたというのを知り妙に納得。(笑)
パラノーマル・アクティビティのプロデューサーが関わっているという点と、監督&脚本のスコット・デリクソンが『シャイニング』を意識したというのはなるほどなぁと思う箇所が随所に感じられる。
イーサン・ホークがよき家庭人でありながら、作家としての夢が忘れられない人間味ある父親エリソン役を演じるのだが、『シャイニング』の奥さん役のシェリー・デュヴァルからヒントを得たというオーバーリアクション演技で笑わ…、いや楽しませてくれる。
しかし何が怖いって、一番信頼すべき家族間の信頼関係が崩れる瞬間だろうか…。
関連性が見出せない8mmフィルムに映る複数の惨殺事件の法則や<フッテージ>の巧妙な仕掛けが肝であるが、謎解きの<ビハインド・ザ・シーン>展開は映画的アイディアで思わずニヤリとさせられた。
現在の映画らしく、デジタルツールが効果的に使われているが、別の見方をすればデジタルに取って代わられた<アナログの怨念>という見方も出来るのではないか…などと考えてみたりして…。(考えすぎか?…笑)
5月11日より公開
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