『
ゼロ・ダーク・サーティ』
オンライン試写で鑑賞。
『ハート・ロッカー』でオスカー監督となったキャスリン・ビグローの力作。
前作の
姉妹品と呼んでもいいかもしれない。
9.11アメリカ同時多発テロの首謀者オサマ・ビン・ラディンは、2011年5月に死亡したニュースが全世界を廻った。
これはビン・ラディンを追った若きCIA女性分析官・マヤによる執念の戦いの日々を描いたもの。
誰がどうやって居場所を特定し、いかなる手法で突入捕縛作戦を決行したのかが仔細漏らさずに語られる。
圧倒的な質と量で、ひとりの男を探索するのがこれほど困難だったとは当初誰も思いもよらなかったであろう。そうしたエリートたちの焦燥感やタフな神経戦が見ていて悪い汗をかくような思いがする。
一部、事実と異なるという説もあるようだが、拷問による自白強要のシーンは見るに耐えがたい。
上映時間は2時間半を超え、地味なキャストに加え、説明もBGMも控えめなので幾分長い印象も受けるが、
最後の《ミッション》は手に汗握る緊迫感で時を忘れる。
主演女優賞にノミニーされたジェシカ・チャスティンはさすがの迫力を示すが、これは
キャスリン・ビグロー監督自身が男社会の中で働くことと無関係でもないのだろう。
しかし、見終わって虚しさだけが体を支配する。
タイトルになった ゼロ・ダーク・サーティとは軍事作戦の深夜0時半をさすことらしいが、いまだ闇の中にいるアメリカ自身のことであるのかもしれない。
これで今年の主演女優賞候補は3作品見たけど、混沌としていると思う。
もちろんジェシカが取っても不思議じゃないけど、ナオミ・ワッツも良かったし、未見2作品の評判も高いしなぁ。
今年は女優が激戦なのは間違いないだろう。
(作品賞はない気がする…。)
2月15日より公開
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