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2012年11月14日20:00

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『人生の特等席』

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『人生の特等席』

 子どもは親の背中を見て育つという。
子どもにとって大切な時期に<背中を見せられなかった>父親がスカウトマンとして他人の子どもの人生を導くとは皮肉な役どころ。

 俳優業は半ば引退状態だったイーストウッドを再び引っ張り出したのはクリント・イーストウッド映画のプロデューサーとして知られるロバート・ロレンツ。
監督デビューは幾分おぼつかない足取りながらも、アメリカ映画の王道を思わせる作品となった。
アメリカンドリームの最たるものの一つであるメジャーリーグを舞台に父と娘の不和とアメリカンドリームの影にあるドラマをゆっくりと紐解く。

 あたかも<あてがき>されたかのようなスカウトマンを演じるイーストウッドと息の合った娘役のエイミー・アダムスは適役に思える。ただ、父とわだかまりがある割には余り溝の深さを感じさせない。
この辺はエイミーの資質のなせるワザか。
メジャーリーグの薀蓄をたっぷりすりこんだ脚本はMLB好きには楽しめるであろう。
本業がミュージシャンとは思えないほど芸達者なジャスティン・ティンバーレイクの多彩ぶりも健在。
ほとんど設定で展開や結末まで透けて見え、物足りないといえなくもないが、監督の素直さが出たと受け取るべきか。

 ただ、セリフの説明臭さとご都合主義は少々鼻につく。オマケに演出に粘りやタメが足りずに淡白な印象も…。
監督業としては名匠イーストウッドの背中を見て育ったロバート・ロレンツの今後やいかに。

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試写会@よみうりホール
11月23日より公開。

※作品内容とは別に隣や後ろから「字幕が前の人のせいで見えない」という苦情が漏れ聞こえる。
すみません。座高高くて…あせあせっていうかこの会場はフラットで人の影になりやすいために自分としてもギリギリまで屈んだつもりです。(これ以上は自分も字幕が読めなくなるのでご勘弁…)
仕方ないかもしれないが、座席の作りを変えるか会場の選択をどうにかして欲しいね。
有楽町付近なら「日劇」を借りるのがベストだと思うけど、高いのだろうな。

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