今年もラテンビート映画祭の季節が到来…なのだが、諸々の事情により本数を厳選。(笑)
第9回ラテンビート映画祭『シングー』
シングーとはアマゾン川の支流のひとつで、この地域に先住民族たちの保留地を作るべく奔走した兄弟の物語。
実話を元にしているために再現ドラマの色彩は濃いが、そこから汲み取れるものは
白人社会の横暴と、権力に逆らい献身的な行動を取る意義が感じられる。
1940年代のアマゾン流域の描写は何より新鮮。
どこまでも続く森林に圧倒される。登場するインディオの部族たちは役者ではない人も沢山いるだろう。
異文化交流と簡単に言うけど、理解しあうのが困難なのは21世紀になっても変わらないのは皆承知している。(苦笑)
まして何の情報もない時代…。
<白人社会>のための調査目的で現地入りしたはずなのに、どんどん現地の魅力に引き込まれるヴィラス・ボアス3兄弟の気持ちがよく伝わる。
白人社会と接することで拡大する<宗教><疫病><森林開発>といった問題に向けて<責任を取る>ということはいかに大変か身にしみる思い。
よく<自然保護区>に立ち入るときの注意で
「とっていいのは写真だけ、残していいのは足跡だけ」なんていうけど、こういう未開地ではそれですら不十分なんだと思わせられたのは衝撃だった。
ログインしてコメントを確認・投稿する