2011年のサンダンス映画祭受賞ラインナップは個人的に気になった作品が目白押し。
先の『マーサ・マーシー・メイ・マリーン』が監督賞を、編集賞をTIFFで見た『アナザー・ハッピーデー』が、同じくTIFFで見た『ティラノサウルス』(『
思秋期』 として秋公開)がワールドシネマ部門の監督賞受賞と特別審査員賞(パフォーマンス)受賞。また特別審査員賞の『アナザープラネット』と“当たり年”といっても差し支えないかも。
そんな年の審査員グランプリを受賞した作品がこれ↓
『
Like Crazy』
あの日、あの時の誓いに嘘はないのか?
純愛をうたう映画は山ほどある。
そして遠距離恋愛の難しさ・もどかしさを語る事例も…。
英国からアメリカに留学していた
アンナ(フェリシティ・ジョーンズ)は家具のデザインを学ぶ米国人の青年
ジェイコブ(アントン・イェルチン)とやがて恋仲になる。楽しい時間はあっという間に過ぎる。
だが、アンナが帰国の際、ビザの問題で失態をしでかす。それから彼らに試練の時が訪れる。
一度、不法滞在になった者がアメリカの土を踏むことは容易にならない。やがて地元のデザイン事務所に就職したジェイコブとの遠距離恋愛が始まる。
ふたりの決意は堅いが、そこは人間…身近にステキな異性が登場すれば心も揺らぐ。
次第に芽生える不安や不信…「自分は本当に相手が好きだったのか」、現実に生きるべきか信念を貫くべきか。
海を隔てた遠距離恋愛は果たして成就できるのか?
誘惑する魅力的な異性に
チャーリー・ビューレヴ、ジェニファー・ローレンスが扮する。
ようやく<普通の女の子>にキャスティングされた(?)ジェニファーの自然体を思わせる芝居もいいけど、ヒロイン・アンナを演じた フェリシティ・ジョーンズの繊細さが光る。
シンプルな構成で意外性は控えめながら、時にハッとさせる瞬間もある。
シンプルにしたのは、セリフがアドリブによるためだろうか。
洋服や背景の色などのちょっとしたところに隠されたメッセージが実に効果的。(
色彩の雄弁さは特筆もの)
多用されるハンディカメラが揺らぐ心のうちを見事に表現。
余韻ある終わり方も“若い恋”を感じさせて良い。
深読みすれば、英国と米国。共に英語を話す国で親戚関係と言っても良いのに、二つの国には遠距離恋愛にも似た難しさが横たわっている…とも受け取れなくもないか。
ウィキペディアでは『今日、キミに会えたら』という邦題がついていたけど、公開されますかねぇ。昔ならシネ・アミューズあたりで上映しそうな作品。
今ならヒューマントラストシネマ渋谷かシネスイッチ銀座とかかなぁ。(これで分かる人は関東圏の人だけですよね。スミマセン。)

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