『
マーサ・マーシー・メイ・マリーン(原題)』
歴史上、カルト教団による問題は珍しくない。
日本とて例外でないことは記憶に新しいところ。
どう考えてもいかがわしい集団に思えるのになぜ人々は惹かれてゆくのか。
その答え…とまでは言わなくともひとつの説得力は持ちえているかもしれない…そんな作品に思えた。
2011年のサンダンス映画祭で監督賞を受賞したショーン・ダーキン監督は<カルト集団>から脱走し、元の生活に戻ろうともがくマーサ(エリザベス・オルセン)の姿を夢のような記憶と姉夫婦との実生活で構築してみせる。
ともかく美しい。フィルムの色合いや陰影の付け方もそうだが、カルト集団で生活している姿が<ある種の理想郷>のように映る。
カルトに入信するものは自分の居場所がなかったり、必要とされない生活から脱したい若者が多い。甘言に惑わされるのも人生経験の浅さゆえ仕方ないのかも。
現実面の暗部を垣間見てマーサの心は動くのだが、一度侵食された洗脳からは容易に脱却できない。取り込まれやすい若者への警告というよりも、むしろ非常識に見える彼らを受け入れるこちら側へのメッセージが強い気もする。どこか曖昧なラストも問いかけることの大切さを優先したのか。
ともかくマーサを演じて高い評価を受けている
エリザベス・オルセンが目を惹く。
彼女の存在感なくしてこの映画は成立しないくらいに…。
まだあどけなさが残る面持ちにアンバランスなほど発達した肉体美こそ大人と子どもの間で揺れ動く様を体言しているのか。
(
おっぱい星人必見!!)
カルト集団のリーダー、パトリックを演じる
ジョン・ホークス(『ウィンターズ・ボーン』)の渋い歌声にも注目。
(2013年公開予定)
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