『
聴こえてる、ふりをしただけ』
人は絆を持って何かが内に生まれるのかも知れない。
親と子の絆、とりわけ幼い子どもにとって母親の喪失感の大きさは計り知れまい。
どう受け止め、いかに整理するか…大人でも大変な試練が容赦なく与えられる。
看護師をしている今泉かおり監督が育児休暇期間に制作されたという。
自身の体験と密接なのだろうとは容易に察しがつく。
とりわけ11歳のサチを演じる子役の顔がいい。口数少ないながらもさりげない表情から“
見えないSOS”を発信しているのが伝わる。
また同級生で知的障がいをもつ子の役割も明快。
子どもより先に壊れる父親を尻目に試練を乗り越えて成長する姿が繊細なタッチで描かれる。
ところで、脳について勉強するくだりがある。この辺が看護師さんらしい発想かなとも思うが、ともするとその辺が理屈っぽさにつながっているのか。
また父親役の違和感や肝心な箇所で
セリフの聞き取りづらさは他にやりようがなかったのかと首を傾げる。(無論エクスキューズはつくが…)
映像の基礎をしっかり学んだという印象を受けるスタッフの仕事振りが安定感をもたらしていると思われる。
試写会@渋谷UPLINK
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