『
崖っぷちの男』
ダブルミーニングを感じさせる邦題、久々にヒット邦題か?
人気俳優サム・ワーシントンの“動かない”アクション映画。
いやいやキチンとアクションの見せ場も用意されているけど(笑)、高所恐怖症のサムが実際にNYのビルの21階から身を乗り出しての演技はリアルさを感じる。
ダイヤ強盗で投獄された元警官のニック(サム・ワーシントン)が隙を見て逃亡し<何か>を行動しようとするのだが、ここから先はネタバレ厳禁のサスペンスが待ち受ける。
窓のヘリから動かないのにホテルで使用する偽名が“ウォーカー”というのも皮肉が効いている。
綿密なプランに見えて終盤はラッキーに助けられるが、そこは許容範囲か。(全て計画通りではつまらないしね。)
個々のアイディアはこれまでにもあったかも知れないが、娯楽物としては手際よくまとめている印象。
端々に
現在のアメリカ社会を匂わす小ネタが描きこまれているのもリアリティ向上に一役買っているか。
エリザベス・バンクス、エド・ハリス、ジェイミー・ベルと芸達者なキャストも光る。
また、“危険な仕事”にグラマラスなお姉ちゃんを配するあたり、<紛らわしさ>か<サービスカット>かとこちらを弄んでいるようでもある。
これが初の劇映画となるデンマーク出身のアスガー・レスはこれまでCMやPVで活躍したそうで、カット割やカメラアングル、編集に経験を感じる。
些細と思われるがちょっと心に残った箇所は、上下の落差を強調するためかファーストシーンで地下から上ってくるところやホテルで窓から出る前の精神状態示すしぐさなど。
伏線を生かし、溜めに溜めたフラストレーションを発散させる<落ち>にスッキリ。
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