『
スーパー・チューズデー 正義を売った日』
「忠誠心」、どんな組織でもまとまるためには大切なこと。
世界で最も影響が大きい国の代表選挙の裏舞台を垣間見る。
影で引き抜きやだまし討ちなど朝飯前。
どれほど揺さぶりをかけられてもたじろぎもしない<忠誠心>を持ちえるか。
ジョージ・クルーニー監督の4作目はずばり<信念が試される>アメリカ大統領選挙という硬派な題材。
どこの国でも政界の裏の仕事はダーティーであろうとは想像に難くないが、具体的な手口がスリリングに暴き立てられるのは手に汗握る瞬間である。
主演作が次々公開され、まさに絶好調と思える
ライアン・ゴズリングが次第に政界の<水>に飲み込まれて変容する様が見事な一本でもあるが、それにも増して脇で光るキャストたち。
フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、まさに百戦錬磨の腹心というにふさわしい面構え。
クルーニー監督は幹より枝葉で質を測る風潮にチクリと一刺しする意図があったのだろうか。いつの時代も犠牲になるのは弱者。
本当に<忠誠心>を保つ相手は、その弱者を含む国民ではないのか。
曖昧さの残るラストが印象を弱くしている嫌いもあるが、それもまた政治的ということも出来るのだろう。
原題は"The Ides of March" でジュリアス・シーザーの運命の日のことを指すらしい。
確かに直訳ではチンプンカンプンだろう…しかし、それにしても副題の意図は?
どこかで聞いた記憶だが、結論をタイトルに付けるのは悪いタイトルだと。
記憶違いかな?(笑)
ログインしてコメントを確認・投稿する