『
セルビアン・フィルム』
近代セルビア史を振り返ると、長らく他国から翻弄・陵辱され続けた悲しい歴史がある。
そんなことを考えながら<最悪の描写>とうたわれた本作を鑑賞した。
(あくまで一部ですが)あまりの評判のためか、遅い時間帯にもかかわらず、立ち見が出る盛況ぶりにやや驚きながら…。
正直、覚悟をして見たためか思いのほか<最悪>とは感じなかったが、エロとグロで構成された内容はだれ彼にでもオススメできるものではない。
(本音を言うと<スナッフ・フィルム>かと危惧していた。)
むしろ、
セルビアの悲しき歴史をゴア・ショッカーと言う極端な表現に置き換えて見せてくれたユニークさを感じる。
うがった見方かもしれないが、タイトルが『セルビアン・フィルム』というのはそういう意味なのではないか。
ただ、冒頭30分くらいがじれったい。
テンポが悪く、間延びしている。
ここに一工夫あれば傑作になったかもしれないのに、残念だ。
主人公はポルノ男優なので、<
そういうシーン>も多いのだが、日本ではかなりマイルドにぼかされている。
想像がつくとはいえ、<ショック>の度合いと比例する部分があると思うので、ぼかされるのはマイナス。
悪夢のような変態グロ表現が次から次へと繰り出され、次第に感覚が麻痺してくる怖さを感じた。
シュールでブラックな結末に、セルビアは未来も食い物にされるのかと悲しくなる。
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