『アナザープラネット』
静謐という形容詞が似合いそうな小作品。
サンダンスで喝采を浴びたというAnother Earthが『アナザープラネット』と題してDVDスルー発売になるという。
低予算ながらSFマインドを持つ佳作だと思うので、劇場公開は見送られたがここは素直に感謝しよう。
誰しも鏡をのぞきこみ、<向こう側の世界>に思いを馳せたことはないだろうか。
ある日、<
もう一つの地球>が現れたことから事件はおきる。
些細な不注意から<約束された未来>を棒に振る少女ローダ。
それは自身のことに留まらない。描かれる関係性の影響が後々効いてくる。
目に見える<もう一つの地球>の私は同じなのか。素朴な疑問は観客を代弁するかのよう…。
平行世界への接触という禁断の誘惑に贖罪と希望を織り込むナイーブなSF…というより、むしろ“
哲学”といった方が近いかも。
地球の青を写し取ったかのような画面の青さとリリカルな音楽が印象的。
透明感あるローダ役のブリット・マーリングが製作&脚本にも名を連ねていて、才女ぶりを発揮。
星野之宣の「2001夜物語」あたりが好きな人には何かしら訴えるものがあると思う。
予算と反比例するスケール感。
はたしてどちらが鏡の<向こう側>なのか、それは誰にも分かるまい。
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