『
永遠の僕たち』
どれほど評判が良くても苦手…と言うか水の合わない作家がいる。
私にとってガス・ヴァン・サントはその一人。
だが、なぜか今回はすんなり受け入れられたように思う。
きっとカゲロウのように消え行く<もののあわれ>に弱いためだろう。
死者を友人に持つ男<イーノック>と死に直面する女<アナベル>のボーイ・ミーツ・ガール。
序盤に説明される奇妙な虫のエピソードが象徴的に語られる。
この手の映画につきものである<
青春の痛々しい悪戯>も定番なれど、死と言う絶対的な出来事ゆえか抵抗感が減退。
おそらくは主演の二人(ミア・ワシコウスカ、ヘンリー・ホッパー)の幽霊以上に透き通った繊細さと、貢献度の高い音楽によるところも大きいのかも。
実際、ビートルズの「Two of Us」からして選曲のセンスを感じる。
髪も短く化粧ッ気も感じさせないボーイッシュなアナベルとナヨっとしたイーノックから感じ取れるのはユニセックスであり、生も性も希薄な中にあって特攻隊の(本来は存在しないはずの)幽霊役を演じる“加瀬亮”の存在感だけがしっかり残るのがユニーク。
オリエンタリズムの影を感じさせる本作にて日本人がキーとなるのは自然にも感じる。
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