『オーシャンズ8』
グッドフェローズならば、レイジングブルしたデニーロから、お前らアシがつくぞ、と言われ、皆殺しにされるはずだけれど、この作品の8人はおかまいなしにラストそれぞれ好きに豪遊しまくる。こうしたセレブリティな粋な映画もおもしろい。ソダーバーグのは11も12もなぜ無駄にはしゃぐのか、とついていけなかったのだけれど、こちらは何か女性誌を見ている感覚も味わえるセンスで、おもしろかった。レストランでアン・ハサウェイに話しかけるヘレナ・ボナム=カーターに目線をそらすために窓の外でサンドラ・ブロックとケイト・ブランシェットがシャボン玉をつくるシーン、無駄にはしゃぐセンス、ソダーバーグのオーシャンズのイロを付けるための施しに思える。ゼロ・グラビティのときのサンドラ・ブロックは未だとても美しいな、と見惚れてしまったけれど、この作品の彼女はプラスティック手術をやっているかのような張りとメイクであるけれど、これもセレブリティなシチーという文化を演出する術としてのものか、となる。軽業師イエンはあれだけ活躍したのだけれど、ちゃんと分け前はもらったのかな。
テーマ曲をいろんな楽器でかえながら演奏されるのは、50年代ハリウッド映画みたいで、おもしろかった。
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