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2018年09月17日21:31

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彼女と彼

『彼女と彼』
ボンソワール、ムッシューとマドモアゼル。、、、さっそく覚えたてのフランス語を使ってみました。『嵐を呼ぶ十八人』は喜重なのに、お仏蘭西ってより、エリアカザンを思い出させる雰囲気だったけれど、『彼女と彼』もまた、武満徹のここでの音楽がそうだからだろうか、カザンやジェームズブルックスといった亜米利加を感じさせてくれるものがあった。山下菊二が出てるってので気になっていたが、その驚きそれ以上に、左幸子のシミーズ姿とパーマにエロさを感じるとは、かなり頭んなかが昭和してしまっていると不覚である。土門拳や森川大道の写真集をしげしげと見てしまうのはかなりの重症なのか。、そんなことはどうでもいい。面白かったな。主人公が菊二と少女に共感するのは、同じような身寄りのない身であるからか、或いは岡田英次が言うように、君は彼らに憧れているんだ、であるからなのか。ルールルールと近代的公団住宅のなかで言ってしまう彼女と、その外で、バタ屋という自由を身にしている彼。そこには今における違いが表されている。または、彼には岡田も表されているとしたら、砂の女のように、アイデンティティの不確かさが、あの団地の住人たちにも表されているのか。カメラのセンスもよかった。ジェームズブルックスを感じさせるとこもあるとしたが、ひょっとしてトタン屋根の猫のリズテーラーを羽仁は彼の奥さんに意図したのかな。


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