『三文役者』
ユーチューブで観た「素晴らしき仲間」では、神戸出身の江戸っ子らしく、もっと速いテンポで話をしていた殿山泰司である。しかし、映画のなかにおける彼はゆっくりとした話し方であり、竹中直人が体現化するのは、殿山泰司という“イメージ”である。
協働関係をはたらいた仲間を偲ぶと同時に、新藤の作品に居たそのイメージを表しながら、新藤兼人は彼自身の軌跡を描いている。愛や性、その有らん限りの解放と情熱がこの作品に表される。喜ばしい人生が歓喜となって表される。インディーズらしく、遠景に見えるクルマやファッションは、表される時代性の考慮とかなされず、そもそもちゃんと撮ったとしても空き缶や電柱と時代等にそぐわないもの写しこまれてしまうのであり、それはそれでインディーズらしい近代映画となるのである。
久しぶり観たけど、やはりオモシロかった♬
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