川縁の桜並木もほぼ満開になりつつあります。しかし川の上流の彼方に見える山並みはまだ白いものを頂いています。春三月明け方の風はまだ冷たく、しかし日中はストーブが必要ないほどには暖かくなっています。季節の端境期を桜の淡い色が彩っていくようです。
桜の美しさは観世音菩薩の功徳を感じさせます。儚く切なくしかし何物にも浸み込んでいくような優しい強さがあるようです。
観音経というお経の中に「念彼観音力」という文言が繰り返し載っています。観音力は人が願ってやまない観音様の功徳であり御印でもあります。
桜の花の美しさには観音力の宿る憧れのようなものを感じてしまいます。
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